全国の医学部を対象にした文科省調査の中間報告で、過去6年の男女合格率がいずれの年度でも男子が女子を上回っていた。いずれの大学も不正はなかった旨の回答をしているが、不自然な操作が行われていたのではないかとの疑義も出ている。
野田聖子総務大臣(女性活躍担当大臣)は7日の記者会見で「男性の方が常に合格率が高いというのは看過できないということで、文科省が追加の問い合わせや訪問調査等を行うことで最終的な調査結果が改めて公表されると聞いている」と、より深入りした調査によって実態が明らかになることに期待した。
また野田大臣は「文部科学省によって精緻な調査、分析のより、10月を目途に調査結果が公表されると思う」としたうえで「女性活躍の中で、とりわけ医療職というのは看護師さんを含めて女性がたくさんいる。私たちは(女性に)理科系志向が少ないから、小さいころから理数系に進む女性たちを1人でも多く作ろうということで取り組んできた。しかし受験段階で女性だからという属性で切られてしまったら、私たちの取り組みと齟齬が生じてしまう」と述べ、調査結果を受けて対応していく意向を示した。
また野田大臣は「林芳正文科大臣と、まめに話をしながら結果を見守っていきたい」とも語った。(編集担当:森高龍二)