フレンチスポーツ、新型アルピーヌA110、正式にカタログモデルとして販売開始

2018年09月23日 17:34

ALPINE A110

正式なカタログモデルとして販売開始となった新型アルピーヌA110。写真はグリトネール(Gris Tonnerre)メタリックに塗られたLINEAGE右ハンドル仕様、829.0万円

 本格的なミッドシップレアアウトの2座フレンチスポーツ、アルピーヌA110が日本国内で正式に販売開始となる。すでに6月にA110復活デビューを記念した限定車プルミエール・エディションが、創設年に因んで世界限定1955台のみ販売された。が、日本販売台数は50台だった。それが今回は、正規版として「PURE(ピュア)」「LINEAGE(リネージ)」2グレード構成のカタログモデルの輸入が開始となる。

 販売開始は11月下旬だが、このふたつのグレード、9月25日から10月24日までアルピーヌ・ジャポンの公式HPで先行予約の受け付けを行なう。

 新型アルピーヌ A110は、アルミ製ボディや重量を削ったパーツ採用で徹底した軽量化、ミッドシップ・エンジンレイアウトのコンパクトなボディと前後ダブルウィッシュボーンサスペンションの組み合わせによる正確なハンドリングと安定性など、かつて多くの人々を魅了したアルピーヌA110の精神「ドライビング プレジャー&運転する歓び」を現代に復活させたスポーツカーだ。

 A110のボディサイズは、全長4205㎜、全幅1800㎜、全高1250㎜、ホイールベース2420mmと非常にコンパクトで、前後重量配分はフロント44%、リア56%と、ミッドシップスポーツとして完ぺきな配分となった。加えて低い重心高が、A110の運動性能を高める。

 パワーユニットは、日産が開発した新しい1.8リッター4気筒直噴ターボエンジン。これをミッドシップに搭載。アルピーヌの開発陣は、このエンジンのエアインテーク、ターボチャージャー、エキゾーストシステム、エンジン制御系に手を加え、アルピーヌ専用仕様にチューンした。 アウトプットは、252ps(185kW)/6000rpmの最高出力と、320Nm(32.6㎏.m)/2000rpmの最大トルクとなる。ピークパワーよりも2000rpmから5000rpmはでフラットな最大トルクを発生する扱いやすさを重視したチューンとなっている。

 PUREは、車重1110kgと軽量、コンパクト。そして俊敏性が際立つ、車とドライバーが一体となる感覚でドライビングを愉しめるモデル。1脚13.1㎏のSabelt(サベルト)製モノコックバケットシート、鍛造18インチアロイホイール、フロントソナー、リアカメラなどを装備。

 LINEAGEは、ドライビングプレジャーに加え、洗練されたデザインと快適性を持った、日常での使いやすさを併せ持つ、長距離ドライブにも最適なグレードだ。

 LINEAGEには、高さ調整・リクライニング機能のついたSabelt製ブラウンレザースポーツシート、先代アルピーヌA110を彷彿とさせる18インチアロイホイール、FOCAL製軽量サブウーファー、フロントソナー、リアカメラなどを装備する。それでも車重は1130kgである。

 ボディカラーとハンドル位置(左右)、そしてグレードによる価格設定はやや複雑で、A110らしいブルーアルピーヌ・メタリックのボディカラーは、左ハンドル仕様のLINEAGEでは選択できない。価格はPUREが右ハンドル仕様ソリッドカラーのグラングラシエ(白)が790.0万円、その他が811.0万円。PUREの左ハンドル仕様はブルーアルピーヌ・メタリックのみ。LINEAGEはグリトネール・メタリック(ガンメタ)車が829.0万円(ハンドル位置は左右)、ブルーアルピーヌ・メタリックは右ハンドル車のみで841.0万円となる。(編集担当:吉田恒)