東電 企業向け電力料金 4月から2ケタアップ

2012年01月18日 11:00

 東京電力は火力発電の焚き増しなど供給力の維持・確保に努めた結果、燃料費等の負担が大幅に増加しているとして、4月から自由化部門の客に対し「特別高圧の客については1kWhあたり2円58銭、高圧の客については1kWhあたり2円61銭を現行の電力量料金単価に一律に上乗せする」と17日発表した。企業にとっては新たなコストアップにつながる。

 東京電力では今回の料金値上げは「燃料費などの増加分に対する見直しであり、損害賠償や廃炉に係る追加費用などは含まれていない」と説明している。

 東京電力のモデルケースの提示によると、今回の値上げで百貨店や大規模ビルなど契約種別が特別高圧季節別時間帯別電力Aの場合(契約電力4000kW、月間使用量160万kWh)税込みで月額413万円のアップ、率にして18.1%の値上がりになる。

 また、中規模スーパーなど契約種別が高圧・業務用電力の場合(契約電力150kW、月間使用量3万3000kWh)でも税込で年間103万円、率にして13.4%の値上がりになるため、経営に響きそう。(編集担当:福角忠夫)