南北融和が進んでいる。韓国と北朝鮮は5日、朝鮮半島中部の漢江(ハンガン、韓国北部を流れる河川)と日本ではイムジン河で知られる臨津江(イムジンガン)が合流する河口の共同利用を目指す水路調査に着手した。韓国・聯合ニュースは南北地点での共同水路調査は1953年の朝鮮戦争休戦協定締結以来「初めて」と伝えた。
共同調査団は「軍当局と海運当局の関係者、水路調査の専門家など南北それぞれ10人からなる」としており「音響を利用して潮の満ち引きにより変化する水深を測定し、船舶が安全に運航できる水路を捜し出す」のが目的。
年内に調査を終えて「来年1月までに海図を製作し、国防部に提出する」計画で、民間船舶が来年4月ころには共同利用水域への出入りが認められるとしている。
聯合ニュースはシンクタンク京畿研究院が2008年に公開した報告書を紹介し「漢江河口の3カ所の地点16億1000万平方メートルで砂や砂利などの骨材を採取すれば13兆ウォン(約1兆3000億円)台の収益を創出することが可能と分析したことを伝えるとともに、骨材採取で水深が深くなれば船舶の運航や水害予防にも役立つとしている。(編集担当:森高龍二)