臨界前核実験実施の米国に強く抗議 社民

2018年10月12日 06:24

 アメリカの臨界前核実験に対し、本来、日本政府が抗議すべきだが、逆に理解を示す姿勢でいることに社会民主党は党として、11日までに「今回の核実験の実施を断じて容認できず、アメリカ政府に対し強く抗議する」との談話を発表した。

 同時に、日本政府に対し「唯一の戦争被爆国として、アメリカ政府に対し、今回の核実験に厳しく抗議するとともに、NPRの撤回と新たな核実験を行わないよう強く求めるべきだ」と米国への毅然とした姿勢を示すべきだと求めた。

 社民党の吉川はじめ幹事長はアメリカが昨年12月に西部ネバダ州で臨界前核実験を実施していたことが明らかになったことを受け「現在、朝鮮半島も南北首脳会談や米朝首脳会談等によって、非核化に向け歩み出している」とし「こうした中での実験は国際社会の動きに逆行し、また被爆者の願いを踏みにじり、アメリカが新たな核実験を行ったことは決して看過できるものではない」と非難した。

 吉川幹事長は「北朝鮮に核査察受け入れや核施設廃棄を求めながら、自らは核実験を続けていくことはダブルスタンダードであり、アメリカはNPRを撤回し、核軍縮に踏み出すべきだ」と強く求めている。(編集担当:森高龍二)