茨城県議会に立憲初議席、自民県連幹事長落選

2018年12月11日 06:37

 茨城県議選が9日実施され、東海第2原発再稼働に反対することを鮮明にして選挙を戦った立憲民主党の玉造順一氏候補が初議席を得た。茨城では党県連ができていない中での初勝利となった。一方、自民党県連幹事長、田山東湖氏が落選した。

 県議選(定数62)には無投票区を除く19選挙区で投票があり、44議席が確定、無投票区を含め62人の新議員の顔ぶれが決まった。党派別では自民が34、県民フォーラム4、公明4、共産2、立憲1、無所属17となった。

 原発ゼロを目指す菅直人元総理(立憲民主党)は「今回の県議選は茨城県東海村にある東海第二原発の再稼働を県民が認めるかどうかの選挙でもある」と選挙期間中も話していた。そのうえで「東海第2原発は3.11福島第一原発事故の時にも危うく電源喪失になる寸前だった。東日本大震災の起こる数日前に堤防が完成していたおかげで電源喪失を免れたが、電源が喪失していたら福島県と同様に長期にわたる広範囲の避難が必至だった」とし「東海第2原発を所有する原電は東海第2原発から30キロ圏内の6自治体に対して再稼働する場合には了承を求めることを約束している。今回の県議選は茨城県民が東海第2原発の再稼働を認めるかどうかという判断が含まれている」と結果に注視していた。

 立憲民主党にとっては今回の県議誕生で来夏の参院選に向けて地域での活動の足がかりができたようだ。(編集担当:森高龍二)