岩屋毅防衛大臣はイージス・アショアの国内導入を早期に実現していきたい考えを21日までに示した。大臣はハワイの米国・イージス・アショア試験施設を視察して後の会見で「米国ミサイル防衛庁のヒル副長官と視察後に会談し、イージス・アショアの早期導入実現へ日米当局間で協力していくことで一致した」と語った。
岩屋大臣は「米側の協力を得つつ、わが国の統合ミサイル防衛のために、24時間365日、国土・国民をしっかり守ることができるように、イージス・アショアの導入に向けた取り組みを着実に進めていきたい」と意欲を示した。
また施設視察で米側から「現在イージス・アショアを運用しているルーマニアにおいて、施設周辺住民への安全対策に万全を期している。健康被害も発生していないと説明を受けた」と述べた。
岩屋大臣は「思ったより静かな施設だ」とし「騒音も少ない施設と感じた。また非常に高い性能を有した施設、装備であるということが確認できた。イージス・アショアを導入することによって、24時間365日のミサイル防衛が可能になり、ロフテッド軌道で発射される対処能力、更には同時複数で発射されるミサイルへの対処能力も強化できると確信した」とした。
配備を予定している山口、秋田に対しては「しっかり丁寧な説明をしていかなければならないと思っている。地元要請を受けた形で調査を行っており、今年度中に調査結果が出る予定なので、それを踏まえて丁寧な説明を行い、候補地の皆様の御理解をいただいていきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)