レーダーのデータもらいシミュレーションする

2018年10月28日 08:30

岩屋毅防衛大臣は26日の記者会見で、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備が計画されている秋田県と山口県の関係自治体や住民がイージス・アショアによる電波の影響に不安を募らせていることに「実際のレーダーを置いてという話は物理的に困難だが、米側からレーダーの詳細なデータをもらい、シミュレーションを行うことでしっかりとした数値が出てくると思う」と述べ「それを踏まえて丁寧に説明をしていきたい」との考えを示した。

 イージス・アショアに設置されるレーダーが出す電波が強い電磁波を出すためイージス艦の場合ではレーダー稼働中は甲板に出ることができないとの情報もあり、地元住民が影響について強い懸念を示している。

 岩屋大臣は「調査の進め方を(秋田、山口で)説明させていただいた際に様々な御指摘をいただいたことも事実だ」と述べ「御指摘に対し、今後とも一つ一つ具体的にわかりやすく説明をしていきたい」とした。

 また、同日のロシア大使との会談でイージス・アショアに関する話が出たのか、との記者団の問いには「出なかった」と述べた。(編集担当:森高龍二)