鹿など鳥獣による農作物被害239億円超える

2012年01月11日 11:00

 鹿、イノシシ、カラスなど鳥獣による農作物被害額は平成22年度、239億4900万円にのぼったことが農林水産省の調べで分かった。前年度に比べ26億2200万円、率にして12%の増となった。東日本大震災の影響で調査できていない福島、宮城、岩手3県の13市町村の数値を除いてのまとめだが、それでも240億円近い被害額になっていた。

 被害面積では11万ヘクタールと前年度より22ポイント増加。被害量でも74万トンに及び、前年度より11万6000トン増と率にして19ポイントの大幅な被害増になっている。

 鳥獣のうち、被害額では鹿による被害が77億5000万円で最も多く、次いでイノシシによる被害(67億9900万円)、カラスによる被害(22億8700万円)、サルによる被害(18億5400万円)、ヒヨドリによる被害(10億8400万円)が続いた。(編集担当:福角忠夫)