大震災関連倒産500件超える 額も7千億円超

2012年01月10日 11:00

 東日本大震災の影響による関連倒産件数(負債総額1000万円以上)は昨年12月までの累計で532件と500件を超えたことが東京商工リサーチの調べで分かった。また、負債総額は累計で7419億5400万円にものぼっている。

 東京商工リサーチでは「阪神・淡路大震災の関連倒産が震災から10カ月目の累計で129件だったのと比べ、4.1倍のハイペースで推移している」と指摘するとともに「倒産に集計されない事業停止や破産などの法的手続きの準備を進めている実質破綻が30件あり、震災関連の経営破綻(倒産+実質破綻)は1月5日現在で562件にのぼった」とし、「今後も動向から目が離せない」状況だとしている。

 532件のうち、最も件数が多かった業種は製造業で127件、件数に占める比率は23.87%。次いでサービス業など126件、建設業の93件だった。負債総額では農林漁業・鉱業で4422億5300万円と全体の59.6%を占めていた。製造業の負債は612億4500万円(比率8.25%)、サービス業などが1086億5500万円(14.64%)になっていた。(編集担当:福角忠夫)