フェイクニュース阻止へ名誉棄損で提訴 福島氏

2019年03月08日 06:34

 「徴用工に賠償金を払えと言うことになっているが、この訴訟を日本で取り上げさせたのは福島瑞穂議員。福島氏は実妹が北朝鮮に生存している。政争の具に使うのは反則だ」などと全くの虚偽内容が2月6日付け静岡新聞朝刊の「論壇」に掲載され、名誉を傷つけられたと社会民主党の福島みずほ副党首が6日、執筆者で政治評論家の屋山太郎氏に対し、330万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 福島氏はフェイスブックで「そもそも妹はいない」とした。また「私は徴用工の訴訟に関わったことはありません」「これらを政争の具にしたこともありません」と明記している。

 静岡新聞は福島氏の抗議を受けて2月9日付け朝刊2面に「いずれも事実ではありませんでした。おわびして訂正します」と訂正とお詫びを掲載。

 福島氏は今回の提訴について「少し調べればわかるような事実であるにもかかわらず、政治評論家でもある人物が新聞に堂々と虚偽を述べている」と指摘した。そのうえで「こうしたフェイクニュースが蔓延することを止めるためにも、提訴に踏み切った」と説明。(編集担当:森高龍二)