独ポルシェ、人気のミッドサイズSUV・カイエンに、流麗なクーペモデルを追加

2019年03月24日 15:26

Porsche Cayenne Coupe Ⅱ

ポルシェ・カイエンに追加となったカイエンクーペ。搭載エンジンは3リッター6気筒ターボエンジン(250kW/340ps)/450Nm)と404kW(550ps)と770Nmを発生する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンの2種、写真はオプションのカーボンルーフ仕様

 独ポルシェAGは、ミッドサイズSUV・カイエンにクーペモデルを追加して発表した。新型カイエンクーペのハイライトは、特徴的なリアセクションのシャープなライン、アダプティブリアスポイラー、独立した2座リアシート、そして標準装備の固定式パノラマガラスルーフとオプションのカーボンルーフの2種類のルーフコンセプトだ。

 カイエンクーペには2種類のハイパワーユニットが搭載される。3リッター6気筒ターボエンジンは、最高出力250kW(340ps)と最大トルク450Nmを発生。標準装備となるスポーツクロノパッケージによって0-100km/h加速タイムは6秒、最高速度は243km/hに達する。オプションで用意するライトウェイトスポーツパッケージを装備すると0-100km/h加速が5.9秒に短縮される。
 トップモデルのカイエンターボクーペは、最高出力404kW(550ps)と最大トルク770Nmを発生する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。静止状態からわずか3.9秒で100km/hに加速し、最高速度は286km/hに達する。

 ダイナミックなプロポーションを得たカイエンクーペは、カイエンよりも低いフロントウインドウとAピラーと約20mm下がったルーフエッジとなる。新たに設計したリアドアとフェンダーによってリアトレッドが18mmワイドになった。

 ルーフスポイラーはカイエンターボと同様の可変式だ。ただし、クーペモデルでは、ルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)のパーツとして、固定式ルーフスポイラーと新しいアダプティブリアスポイラーが組み合わされた。クーペモデルのシルエットとシームレスに一体化するスポイラーは、90km/hを超えると135mmまで展開してリアダウンフォースを高め、同時にPAAが空力特性を改善する。

 新型カイエンクーペには、広大な固定式パノラマガラスルーフが標準装備となり、ローラーブラインドが直射日光や寒さを防ぐ。一方、オプションのカーボンルーフは911GT3 RSと同じく中央に窪みを持つ形状だ。カーボンルーフはライトウェイトスポーツパッケージの装備1つとして選択することができ、このパッケージには、軽量22インチGTデザインホイール、クラシックな千鳥格子柄(ペピータ・パターン)のファブリックシートセンターセクション、インテリアのカーボンファイバーおよびアルカンターラアクセントによるスポーツデザインパッケージも用意される。

 カイエンクーペのフロントシートは、8ウェイ電動調節式スポーツシートとし、抜群の快適性と横方向の最適なサポートを提供する。リアシートは特徴的な独立したシートが標準装備となる。カイエンと同様にコンフォートリアシートを追加料金なしで選択可能だ。ラゲッジ容量は625リッターで、リアシートをフォールダウンすると1540リッター(カイエン ターボクーペ:600リッターから1,510リッター)にまで拡張される。(編集担当:吉田恒)