アウディは、スイス・ジュネーブで3月7日から17日まで開催される第89回ジュネーブ国際モーターショー(Le 89e Salon international de l’automobile Geneve)において、4台の電気自動車を展示する計画だ。それらのクルマの市販バージョンは、今年の年末までに公開される予定だという。さらに、4台の新しいプラグインハイブリッドカー(PHV)を世界初公開し、電気自動車のレーシングカー、フォーミュラEマシンを初公開すると発表した。
今年のアウディ・ブースに展示される車両は、すべて電動化モデルとなる予定で、Audi e-tronコンセプトとヨーロッパデビューを果たすAudi e-tron GTコンセプトは、3月5日のプレスデーにおいて開催するアウディ・スタンドで行なわれる記者会見で発表され、記者会見は午前8時(中央ヨーロッパ標準時、日本時間午後4時)から開始となる。
新しい電気自動車群の最初のモデルであるは、間もなく納車がスタートする予定だ。今年の後半には、クーペ・バージョンのAudi e-tron Sportbackの市販バージョンを発表する。もう1台の電気自動車、Audi Q2 Le-tronは、中国で数週間以内に発表する予定だ。このクルマも、今年度中に納車される予定だ。2020年には、さらに市販モデル2機種のデビューが予定されており、それらは、ジュネーブモーターショーのスタンドに展示されるコンセプトカーで未来のアウディを確認することができるとしている。
また、アウディは2019年に、ほぼすべての市販モデルにPHVバージョンをラインアップする予定。新しく追加するPHVバージョンは、A6、A7、A8、そしてQ5だ。これらのクルマも、ジュネーブショーで一般公開される。既に発売されているとのPHVバージョンも、技術的な改良がくわえられて、2019年に再び注文できるようになる。
アウディ将来的に、セグメントCからDまでの全セグメントに電気自動車を提供するために、合計4種の技術プラットフォームと製品ファミリーが基盤となる。ここでは、世界規模で相乗効果を発揮させるために、VWグループブランドの技術開発部門と緊密に連携して作業を進めている。
なかで注目すべきは、今回展示する別のeプラットフォームを採用した最初のコンセプトモデル、Audi e-tron GTコンセプトだ。低いフロアを備えたダイナミックなクーペは、昨年末のロサンゼルスオートショーでデビューした。このクルマのテクノロジーは、ポルシェと密接に協力して開発されたモデルなのである。
VWグループに属するブランドは、モジュラー・エレクトリフィケーション・プラットフォーム(MEB)開発に協力しており、MEBは生産規模の大きいAセグメントを含むいくつかのアウディの電動化モデルの基盤となる予定だ。(編集担当:吉田恒)