自衛隊「貯蔵庫」で誤解回避へ「火薬庫」に統一

2019年05月30日 06:29

 沖縄県与那国町に2016年3月に陸上自衛隊与那国沿岸監視隊が配備された際、設置された「火薬庫」について、「貯蔵庫施設」(2013年資料)と表記され、弾薬貯蔵が住民に周知されていなかったのでは、との記者団の問いに、岩屋毅防衛大臣は28日の記者会見で「部隊を配備する以上、部隊の任務遂行に必要な弾薬を保管するのは一般的なことで、弾薬が一切ない部隊等はない」と答えた。

 岩屋大臣は「当時、地元からは主に沿岸監視レーダー等について懸念が示されていたため、懸念に応えるということを中心に説明していた」と述べた。

 また「当該施設(火薬庫)の呼称については、特段の決まりを設けていないため『保管庫』と言ったり、『弾薬庫』と言ったり、『貯蔵庫』と言ったり、『火薬庫』と言ったりしていた」と説明。

 そのうえで「今後は(誤解を招かないよう)自衛隊の部隊施設で『火薬類を貯蔵するもの』については、法律上の名称である『火薬庫』という名称に統一して説明するよう指示した」と語った。(編集担当:森高龍二)