賃金、4カ月連続してマイナス

2019年06月07日 15:06

 給与総額が4カ月連続して前年同月を下回ったことが厚労省の毎月勤労統計調査4月速報値で分かった。従業員5人以上の事業所を対象に調査。4月は名目賃金で前年同月比0.1%減となる27万7261円だった。実質賃金でもマイナス1.1%減になった。パートタイム労働者では9万8503円と前年同月比で1%減になった。

 厚労省は調査対象の一部が入れ替わったことや賃金が相対的に低いパート労働者の比率が上昇したことなどもある、としている。

 一方、産業別にみると電気・ガスが最も高く46万945円と前年同月比でも2.5%増加した。次いで高かったのは情報通信業で42万1703円、前年同月比3.6%増だった。マイナス幅が大きかったのは教育・学習支援業で3.3%減となり、金額は30万2862円。最も低い業界は飲食サービス業の12万1807円。それでも前年同月比0.2%増になっていた。(編集担当:森高龍二)