ホンダは新型軽自動車「N-WGN/N-WGN Custom(エヌワゴン/エヌワゴンカスタム)」を8月9日に発売すると正式に発表した。
新型N-WGNは、同社軽自動車のNシリーズの提案する“Nのある豊かな生活”を基本に、生活に一番大切なものを見極め、その本質的価値を徹底的に磨き上げるというクルマづくりの考え方から、安全性能と使い勝手を追求したモデルだ。誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指したという。
基本骨格はN-BOXと共通の、燃料タンクを前席の下に収めるホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用し、低床で広い室内空間を実現した。
先代N-WGNから好評だった荷室は、重い荷物も載せやすいよう低床化し、使い勝手に配慮した。ラゲッジスペースにボードを残したままリアシートを倒せば、上段の荷室に奥行が生まれるほか、ボードをリアシートの背面に収納すれば、高さのある荷物も積み込めるなど、シーンに合わせてアレンジすることができる。
ステアリングには、テレスコピック&チルト機構を採用し、さまざまな体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるよう配慮した。
N-WGNのエクステリアデザインは、フロントからドア、リアゲートまでハリのあるなめらかな面で構成。すっきりと見えながら室内の広さを感じさせる箱型のボディは、円形状のヘッドライトなどで、親しみやすさと安心感を表現した。
N-WGN Customは、N-WGNの基本的なデザインの考え方を踏襲しながら、大胆に強調した前後バンパーにより、力強い姿と、精巧に成形したヘッドライトやグリルで、質感の高さを表現したとしている。
インテリアはN-WGNがブラウンを基調に、シート表皮はアイボリー、背面をブラウンとして室内空間の広さと心地よさを表現した。N-WGN Customはブラックを基調とし、しっとりとした光沢感のチタン調ガーニッシュを組み合わせて上質かつ精悍な空間を表現した。
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全車標準装備とし、衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応した。また、街灯のない夜間の歩行者検知も進化させ、安心して運転できるクルマを実現した。
そのHonda SENSINGには8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能やオートハイビームを装備している。渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、前走車がいない場合はドライバーが設定した車速を維持し、前走車がいる場合は加減速をして適切な車間距離を保つよう支援する。前走車が停止した場合はそれに合わせて停止し、高速道路における渋滞時などの運転負荷軽減を図る。
新型N-WGNの価格はNAエンジン搭載車が127.44万円から133.92万円(FF車)、ターボ車が150.12万円(FF車)。N-WGN CustomのNA版が151.2万円から158.76万円(FF)。ターボ車が166.32万円(FF)で、各グレードの4WD車は13万0680円のエクストラチャージが必要だ。(編集担当:吉田恒)