防衛費要求額5兆3223億円、肥大化続く

2019年09月01日 07:39

 海上自衛隊護衛艦「いずも」の空母化(改修費31億円)をはじめ、「いずも」に艦載する最新鋭ステルス戦闘機(F35B、短距離離艦・垂直着艦が可能)6機=846億円、関連経費に別途236億円=などを盛り込んだ総額5兆3223億円にのぼる2020年度防衛予算概算要求額が30日発表された。

 安倍政権になり防衛費は「過去最大」を更新し続ける青天井状態になりつつある。防衛省によると宇宙・サイバー・電磁波といった部門への対応に航空自衛隊に約20人からなる「宇宙作戦隊」を発足させるほか、電磁妨害状況把握のための装置も設ける。サイバー攻撃に備え、サイバー防衛隊の隊員を70人増強し290人にする。

 防衛省は「格段に速度を増す安全保障環境の変化に対応するため、従来とは抜本的に異なる速度で防衛力を強化」していることを強調している。

 一方、グアムやハワイの最前線基地にされるのではないかと指摘もある陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の設置に関しては、秋田、山口と設置場所を特定せず、垂直発射装置の取得費用など122億円のみを計上することとしている。専守防衛の視点から護衛艦の空母化やF35B戦闘機配備には疑問の声もあり、国会で議論になるもよう。(編集担当:森高龍二)