歴史見ない小池都知事、河野元衆院議長と対照的

2019年09月03日 06:46

 歴史修正主義者と指摘もされる東京都の小池百合子知事。聯合ニュースは小池都知事が関東大震災の混乱時にただ朝鮮人というだけで虐殺された犠牲者を追悼・慰霊する式典に3年連続追悼文を送らなかった。聯合ニュースも小池知事が追悼文を送らなかったことを韓国内外に報じた。

 この問題では朝鮮人という理由で数千人が虐殺された。犠牲者数には1000人~6000人まで幅があるものの、多くの人が虐殺されたことは歴史的な事実で、河野洋平元衆院議長は「歴史を銘記(心に刻み)し、語り伝えることにより、民族差別と無縁の社会を作っていきたい」とメッセージを寄せた。歴史に向き合う姿勢の対照的違いが浮き彫りになった。

虐殺された被害者への追悼式典は日朝協会都連などが主催。式典には歴代の都知事が追悼文を寄せてきたが、小池知事は要請に応じていない。

 小池知事は「(都慰霊協会主催の震災被害者すべてを対象にした)法要で震災の犠牲になったすべての人に哀悼の意を表している」から、ほかに追悼文は必要ない旨語っている。これには「震災犠牲者と震災にまぎれた虐殺行為による犠牲者を同列にならべること自体、非常識」と批判の声もでている。(編集担当:森高龍二)