総理本人と忖度官僚のみによる外交と小沢氏警鐘

2019年09月08日 09:29

 菅義偉官房長官は5日の記者会見で厳しい状態に置かれている日韓関係について「ひとえに韓国側から否定的な動きが相次いだことによるもので、残念だ」と韓国側に責任があると強調した。

 朴槿恵(パククネ)大統領時代に行われた旧日本軍慰安婦問題に関する日韓合意を一方的に反故にしたことや元徴用工問題での韓国最高裁判決への対応、GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)破棄通告などをあげた。

 元自民党幹事長で自由党党首だった国民民主党の小沢一郎衆院議員は、菅長官の発言に触れツイッターで「外交音痴もいいところ」と政府対応に問題があるとした。

 小沢議員は菅長官が「ひとえに韓国が原因」とした認識に「全部相手が悪い。自分は全然悪くない。それで一体何が解決できるのか。外交音痴もいいところ」と指摘。

そのうえで「(外交音痴は)無理もない。今外交をやっているのは外務省ですらなく、総理本人と忖度官僚のみだから。経済にも影響はじわじわ出ている。感情外交を止めないと、本当にこの国は大変なことになる」と冷静かつ客観的な対応をするよう求めている。(編集担当:森高龍二)