安倍第4次再改造内閣「右傾化が一層顕在化」

2019年09月12日 06:45

 第4次安倍再改造内閣が11日発足した。安倍晋三総理は衆参第1党の自民党として、改憲議論をリードしていくと改憲議論推進を強調した。

 また同日夕の記者会見で、安倍総理は「安定と挑戦の内閣」と表現したが、韓国に「無礼だ」と発言してはばからない河野太郎外務大臣を防衛大臣に、総務大臣時代に放送法で物議をかもした高市早苗氏を再び総務大臣に、官房副長官当時に加計問題で岡山理科大学に獣医学部を新設することに「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」と総理案件であることを伝えるなどで、疑惑や批判を浴びた萩生田光一氏を文部科学大臣に据えるなど、教育と外交に不安を与える改造人事になった。

 文科行政事務方トップだった前川喜平前文部科学事務次官は萩生田氏の文科大臣就任に「ひどいことになるだろう。彼の議員会館の事務職には、教育勅語の大きな掛軸が掛けてあった」(ツイッター原文)。「事務職」は「事務所」の入力ミスだと思われるが、教育勅語の掛け軸を事務所に掛けるような人物が文科行政のトップに就くことに、早くも懸念の声があがっている。

 総務大臣に再就任した高市早苗氏も過去に自身のHP(コラムと思われる)で、「教育勅語はすばらしい」などと書き込んでいた人物。今回の内閣で右傾化が一層顕在化しそう。(編集担当:森高龍二)