生活ニーズに沿った支援へ即応予備自衛官ら召集

2019年10月16日 08:49

 河野太郎防衛大臣は15日の記者会見で、台風19号被害による人命救助活動で14日までに約2000人を救助したとするとともに「15日もヘリ40機並びに地上部隊で人命救助を続けると同時に(緊急車両など通れるようにするための)道路啓開、倒木除去、給水支援、入浴支援といったことをしっかり行いたい」と被災者支援と復旧への取り組みに引き続き対応すると述べた。

 また即応予備自衛官、予備自衛官の招集命令したとし、当面200人、最大1000人を招集する考えを述べた。

 河野大臣は「昨年の西日本豪雨と比べても浸水地域がかなり広いと報告を受けている。今、水が引いているところと思うが(水が引けば)瓦礫の除去、道路の啓開といったことも必要になってくる、給水支援は12ヵ所12市町で行っている。入浴支援のニーズも出てきている。長期にわたる様々な生活支援が必要になってくると思うので必要な態勢、業務のあり方を組むようにという指示をした。しっかり対応できるよう3万1000人態勢でやっている」と述べた。

 菅義偉官房長官が5日午後の記者会見で発表したところでは人的被害は死者46人、心肺停止11人、行方不明11人、安否不明8人、重軽傷者約200人となり、停電・断水状況では午後4時現在、停電約3万3000戸、断水約12万8000戸になっているとした。

消防庁のまとめでは15日午前5時現在で住宅(住家)被害は全半壊が73棟。一部損壊837棟、床上・床下浸水9832棟となっていた。NHKは15日午後6時台の電子版で死亡は67人、心肺停止1人、行方不明15人、負傷者218人と報じた。(編集担当:森高龍二)