中東への自衛隊派遣検討へ 防衛大臣発表

2019年10月20日 09:51

 河野太郎防衛大臣は18日夕、臨時記者会見を開き「バブ・エル・マンデブ海峡の東側、ホルムズ海峡の東側を中心に自衛隊の派遣を検討する」と発表した。

 派遣は「アメリカ提案の『海洋安全保障イニシアティブ』に参加するものではない」と述べ、日本独自に取り組むものとの姿勢を強調。「自衛隊のアセットは新規の艦艇派遣か既存の海賊対処部隊の活用か、可能性を検討していく」と述べた。また情報収集体制の強化が目的だとしている。

 河野防衛大臣は会見で「今、日本の関係する船舶防護の必要があるとは考えていない」と状況の認識を示し、自衛隊派遣の目的は「情報収集態勢の強化であり、防衛省設置法による調査研究として実施することを考えている」とした。

 また河野防衛大臣は「自衛隊のアセットの活用の内容については、これから具体的に検討していく」とし、活動エリアについては「オマーン湾・アラビア海北部並びにバブ・エル・マンデブ海峡東側の公海を中心に検討していく」と説明した。(編集担当:森高龍二)