岩屋毅防衛大臣は22日の記者会見で、米国がホルムズ海峡を航行する船舶の安全確保のためにと参加を呼び掛けている「有志連合」への参加に対し、「総理が日本の考え方について、G7の場でも、首脳会談の場でも説明なされるのではないかと思っている」と語った。安倍総理が対応を検討中であることを説明するのか、対応そのものを説明するのか、説明内容が注目される。
G7サミットは24日からフランス・ピアリッツで始まる。北朝鮮問題のほか、イラン情勢なども議題にあがる。安倍総理は23日に羽田を出発。27日帰国の予定。
岩屋防衛大臣は日本の準同盟国オーストラリアがアメリカの呼びかけに応じ参加する考えを表明していることに「一つ一つコメントすることは控えたい」とコメントしなかった。一方「中東地域のホルムズ海峡、バブ・エル・マンデブ海峡も、わが国のエネルギー安全保障上、また、通商上、極めて重要な地域なので、わが国関連艦船の安全な航行というのは、極めて重要な課題だと思っている。わが国として、どういう対応が適切かということについては、あくまでも総合的に判断していくことになると思う」と強調した。
韓国政府が表明したGSOMIA破棄により、日米韓連携が微妙な影響を受けることになったことから、対北朝鮮で米国との連携強化のために日本政府がより米国の意向に沿う可能性が生じている。安倍晋三総理がどのような発言をG7や首脳会談でするのか、注視する必要がある。(編集担当:森高龍二)