新屋適地だが他の国有地も調査をし直す 防衛相

2019年07月03日 07:20

 岩屋毅防衛大臣は2日の記者会見で、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田県新屋演習場配備について「適地との考えを変える材料はまだ持ち合わせていない」と配備適地との考えは変えていないとした。

 そのうえで「しっかりと他の国有地についても、もう一度調査をし直す」と述べ、秋田に対して「他の国有地の調査結果を説明する資料に誤りがあったということでもあるので、もう一度原点に立ち返って、しっかり調査を行った上で資料も作り直し説明に臨みたい」と語った。秋田県の佐竹知事はゼロベースでの見直しを求めている。

 このほか、岩屋防衛大臣は記者会見で「8日から11日の日程で第1回プロフェッショナル・エアマンシップ・プログラムを開催する」と発表。内容について防衛大臣は「ASEANの全加盟国の空軍士官等を招へいし、航空分野の安全保障、国際航空法に関するシンポジウムを開催するほか、航空自衛隊の部隊を訪問してもらう」と説明。

岩屋防衛大臣は「防衛省としては日本とASEANの空軍種間の信頼醸成の促進、更にインド太平洋地域における法の支配の貫徹に貢献し、地域の安定に寄与することができるものと考えている」と述べた。(編集担当:森高龍二)