公費で催される安倍晋三総理主催の「桜を見る会」が総理自身の後援会活動に利用された疑惑が出ている問題で、11日、立憲民主党の安住淳国対委員長は「事実なら辞職せざるを得ないのではないか」と他党と協力して解明に乗り出す考えを示した。
安倍総理の後援会関係者約800人が山口県から招待された可能性が言われている。安住国対委員長は同日、日本共産党の穀田恵一国対委員長と会談。会談後、記者団に「(招待者が)800人は異常。税金で自分の後援会活動を私物化している可能性が高いのでは」と述べ「外形的にはそういう風にしか見えない」と語った。
そのうえで「山口県から800人をふさわしいと、どのような省庁が招いたのか説明してもらわなければいけない。それを聞いたうえで、異様なことに対して徹底追及し、事実を解明していきたい」と述べた。
桜を見る会をめぐっては日本共産党の田村智子議員が8日の参院予算委員会で取り上げ、「下関の安倍事務所に申し込んだら内閣府から招待状が来た、という複数証言がある」とし「案内状発送は内閣府が一括して行い、必ず招待者一人ひとりにあてて送付する。安倍事務所がとりまとめをしなければ、下関市の後援会員の名前や住所がどうしてわかるのか」と疑問を投げた。
桜を見る会は参加費無料。樽酒などのアルコール類をはじめオードブル、お菓子、お土産などが振舞われている。安倍総理の下で年々招待者が増え、2019年は1万8200人が参加、支出額は5520万円と予算の3倍に膨れ上がっている。「(編集担当:森高龍二)