テロ対策で桜を見る会支出増「聞いてあきれる」

2019年11月13日 06:45

 菅義偉官房長官は12日、自民党議員関係者が桜を見る会に多く参加していることについて自民党が運営や招待者選定に自民党が関与しているということはないのか、との記者団の問いに「桜井を見る会の開催要項に基づいて、各省庁の意見を踏まえ、幅広く招待しており、内閣官房および内閣府において最終的に取りまとめをしている」と事務的に答えた。

 来年の桜を見る会の予算要求が5500万円と従来の3倍に膨れている理由について、菅官房長官は「テロ対策の強化や混雑緩和の措置など、その時々の情勢を踏まえて内閣府において実態に合わせた予算要求をしている」とした。

 しかし、テロ対策を挙げながら、安倍総理の地元の後援者らに手荷物検査もなく会場に入れていることが8日の参院予算委員会で日本共産党の田村智子議員から指摘されている。テロ対策などは支出費増を正当化する後付け理由で、最大原因は招待者増による樽酒や料理、お土産などの接待のための費用とみられる。

 日本共産党の小池晃書記局長は11日の会見で「テロ対策が聞いてあきれる」と批判。桜を見る会の前日に都内の一流ホテルで安倍総理後援会主催の前夜祭が開かれていることにも、総理がかかわる政治団体などの政治資金収支報告書に記載がないなどとして、並行し疑惑解明に取り組む考えを述べた。(編集担当:森高龍二)