安倍晋三総理は１５日、桜を見る会前夜に都内のホテル（ニューオータニ）であべ晋三後援会が主催した「前夜祭（夕食会）」費用について「夕食会を含め旅費、宿泊費用などすべての費用は参加者の自己負担で支払われた。安倍事務所なり、あべ晋三後援会としての収入・支出は一切ございません」と述べた。総理関連の政治団体の収支報告書に一切載っていないとの野党の追及をかわすかの説明になった。
野党側が「ホテルでの前夜祭の会費５０００円は安すぎる。不足分を安倍総理側が補填したのではないか」と公選法違反の疑いを提起していた点についても安倍総理は「大多数が夕食会会場になったホテルの宿泊者である事情などを踏まえ、ホテル側が設定した価格であるとの報告を受けている」とした。招待者が年々増加していることには「反省しなければならない」と述べた。
立憲民主党の安住淳国対委員長はこの内容に「広い意味での後援会っていうのは認めている。ところが収支報告は『直接の支払いで、関与してないから問題ない』っていうところは非常に気になった」と述べた。
安住国対委員長は「後援会活動だっていうことは認めた以上、誰に支払うかという外形的なことじゃない。後援会活動をやったら、収支はちゃんと報告しないといけない。だから、そういう点では総理が一方的にお話になった話と我々の認識に大きなずれがある」と述べた。
安倍総理は野党が衆参予算委員会での集中審議を求めていることについて「国会が決めることなので、国会で決めれば政府としては説明を果たすのは当然のこと」と述べた。これも自民党が野党要求に応じないと見越した答弁のよう。ネット上では「総理の説明が事実かどうか」と裏を取るよう求める声もある。（編集担当：森高龍二）
