各界で功労功績のある人を招待し、公費で総理が主催する「桜を見る会」をめぐり、安倍総理の地元事務所が総理後援者ら招待者取りまとめをしていた疑惑が強まったことを受け、立憲民主、国民民主、日本共産、社民の4党は１４日、野党合同追求チームを「本部」に格上げし、党所属の衆参国会議員全員に参加を呼びかけ真相解明をめざすとともに、総理が国会で説明責任を果たすよう強く求めていく方針。追求チームの来週までの報告を受けて「本部」を正式に立ち上げる。
野党の合同追求チームは招待者の基準や地元事務所が果たした役割、総理のあべ晋三後援会が「桜を見る会」の前夜に都内のホテルで開いた前夜祭（懇親会）の経理なども徹底調査する。
立憲民主党の安住淳国対委員長は「前夜祭（懇親会）の会費は５０００円ということだが、ホテルに確認すると（立食１５０人の場合でも）１人１万１０００円からという回答を頂いた。５０００円というのはありえない」と経理処理に強い疑問を投げた。不足分を総理側が負担したとすれば公選法に抵触する可能性がある。
日本共産党の志位和夫委員長はツイッターで「首相出席で予算委集中審議の速やかな開催を求める」と発信。志位委員長は（１）桜を見る会の私物化（２）税金で買収を行った疑惑（３）あべ後援会主催の前夜祭が収支報告書に記載されていない疑惑（４）招待者のとりまとめに関与していないなど虚偽答弁をあげて「 逃げ回ることなく、きちんと説明すべきです！！」とした。
そのうえで志位委員長は「首相が説明できないなら、あるいは説明を拒否するなら、首相を辞めてもらうしかない」と徹底追及する姿勢を示した。総理の説明が強く求められている。（編集担当：森高龍二）
