立憲と共に戦って、合流と意味合い異 枝野代表

2019年12月10日 09:29

 立憲民主党の枝野幸男代表は会派を共にする国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムに立憲民主党とともに闘ってほしいと呼びかけた意味について記者団から『立憲民主党が訴えてきた理念、政策、政治姿勢を貫くということだが、その通りか』と聞かれ「その通り」と断言した。「合流」と意味合いを異にしているようだ。

 枝野代表は「党の理念、政策、政治姿勢を貫かなければ、立憲民主党自体が成り立たなくなるし、最大野党が一番中心になって支持していただいている皆さんの支持を失ったら、野党がまとまるも何もない、と思っている」と説明した。

 そして「立憲民主党は立憲民主党として戦う。それとともに戦っていただきたいということ」と立憲民主党としては結党以来の理念、政策、政治姿勢に今後もブレない旨を示した。呼びかけを受けた国民民主党など他の党がどう理解し、どう対応するかが政権交代実現のカギになる。

 政党各党の支持率は日テレの11月世論調査によると自民党37%(前回より5ポイント減)、立憲民主党7%(同2ポイント増)。国民民主党は1%と前回同様低迷が続いている。公明党と日本共産党はともに4%で、ともに前回より1ポイント増やした。社会民主党は0%と数字上に上がらない重症ぶりで深刻だ。支持政党なしは38%と前回と変わっていない。日本維新の会は1%と前回より1ポイント減った。NHKから国民を守る党は1%、れいわ新選組は2%(前回から1ポイント増)だった。

 NHKが9日報じた世論調査での政党支持率では自民党36.1%(前回より0.7ポイント減)、立憲民主党5.5%(0.8ポイント減)日本共産党が3%(0.5ポイント減)公明党2.7%(1.1ポイント減)公明党2.7%(1.1ポイント減)日本維新の会1.6%(0.6ポイント減)社会民主党0.7%(0.4ポイント増)NHKから国民を守る党0.1%(0,1ポイント減)となり、社民を除き、軒並み支持率は低下、その分が支持政党なしを増やし41.1%(3.7ポイント増)に上る結果になった。

 政党支持率では日テレ、NHKともに傾向は似ている。政党支持率は政党としての理念・政策などへの国民の期待値を把握する目安ともいえ、野党で国民の期待を一定程度集約できている、あるいは大きく集約できる可能性があるのは現況では「立憲」と「共産」にとどまる現実を踏まえて与党に対峙しなければ政権交代は難しい。野党各党に思い切った英断が求められているといえよう。(編集担当:森高龍二)