トヨタ、13億ドルを投資し米国インディアナ工場を刷新、生産車種変更を発表

2020年01月22日 06:48

Toyota TMMI RAV4

北米トヨタは、合計13億ドルを投じてインディアナ州のToyota Motor Manufacturing, Indiana, Inc.(TMMI)工場をリニューアル・刷新、ミッドサイスSUV「RAV4」ほかの生産を行う

 トヨタの北米事業体、Toyota Motor North America(TMNA)は、米国における生産拠点であるインディアナ州のToyota Motor Manufacturing, Indiana, Inc.(TMMI)に合計13億ドルを投じて工場をリニューアル・刷新したことを発表した。

 TMMIの工場刷新については、2017年に6億ドル投資の後、さらに7億ドルを投じ、新型「ハイランダー」の生産開始に向けた年間生産能力の4万台増強、生産設備の更新や新規導入、最新の生産技術の採用などで、体制を刷新、工場全体の競争力向上を図ってきた。

 また、今回の投資による新規雇用は、当初公表の400名から150名増え、合計550名となったという。なお、今回の投資は、2017年から2021年までの5年間で約130億ドルを米国に投資する計画の一環だ。

 TMNAのExecutive Vice PresidentでChief Administration Officerを務めるクリス・レイノルズ(Chris Reynolds)は「トヨタの北米における成功は、『需要のあるところでクルマを作る』ことに取り組んでいることです。今回のTMMIへの13億ドルの投資により、TMMIの従業員が、ユーザーに指示され続ける安全で高品質なクルマづくりに今後いっそう取り組んでいく証となります」と述べた。

 またTMNAは、北米車両生産工場の競争力向上に向けて、2022年までにTMMIおよびテキサスのToyota Motor Manufacturing, Texas, Inc.(TMMTX)において、プラットフォームやコモン・アーキテクチャーに基づき生産車種を変更するとも発表した。

 具体的には、インディアナのTMMIはミッドサイズSUV・ミニバンの生産に注力し、2022年までにラージSUV「セコイア」の生産を終了。テキサスのTMMTXはフルサイズのフレーム構造車台のピックアップトラック・SUVの生産工場として、2022年からセコイアの生産を開始する。また、TMMTXでは、2021年内に、スモールピックアップトラック「タコマ」の生産を終える。タコマは、TMMTXでの生産終了後は、引き続きカリフォルニア州のToyota Motor Manufacturing de Baja California(TMMBC)と、2019年12月に稼働を開始したメキシコのToyota Motor Manufacturing de Guanajuato(TMMGT)の2工場で生産する。なお、トヨタの北米拠点における生産車種変更に伴う雇用への影響は無いとしている。(編集担当:吉田恒)