「桜を見る会」とその「前夜祭」にかかる安倍晋三総理をめぐる法令違反疑惑について、立憲民主党の小川淳也衆院議員は朝日新聞「論座」で「財政法違反」「公職選挙法違反」「政治資金規正法違反」「公文書管理法違反」疑惑を指摘。今後、さらに明らかにするための議論の必要があると提起している。内容は13日夜9時まで自由に閲覧できる。
この中で、小川議員は財政法違反について「総理が予算執行の姿を本来の趣旨と異なる形で膨張させ、ゆがませた」。公選法違反については「花見会場で提供される飲食やお土産等を含め、特別に地元有権者に便宜を図り、利益を与えた」。政治資金規正法違反については「後援会行事にかかる支出が本来記載すべき安倍後援会政治資金収支報告書に一切記載されていない」。公文書管理法違反については「一連の疑惑を逃れるために、証拠となるべき招待者名簿、推薦者名簿等の公文書を即座に廃棄した」ことを挙げている。
小川議員は「政治資金パーティや下関や長門での新年会は総理の収支報告書に記載されているのに、『桜を見る会前夜祭だけが収支報告書に記載されていない』ことの不自然さ」を指摘し、疑問を投げた。そのうえで、収支報告に記載されているパーティ、新年会は収支が「黒字」であり、桜を見る会前夜祭の収支は逆に「赤字」であるため「安倍事務所・安倍後援会から補填せざるを得なかったのではないか」。つまり『有権者への利益供与が疑われる』ため、国会での総理答弁に『珍答弁』が出ているのではないか、と提起した。(編集担当:森高龍二)