官僚の補佐がないと国会答弁がまともにできない公文書管理担当の北村誠吾地方創生担当大臣。こうなると地方創生担当大臣がこの方である必要があったのか、大臣としての資質が問われる事態が7日に続き、10日の衆院予算委員会でも繰り広げられた。
与党は数の力の採決で大臣支援に官僚による答弁を仕込んだが、その官僚も「桜を見る会」の総理推薦者名簿の早々の廃棄についてはまともな答弁ができなかった。
この日、与党は答弁者に政府参考人として内閣府の渡辺清大臣官房総括審議官をあて、棚田泰文予算委員会委員長は渡辺審議官にまず答弁をさせてから北村大臣を指名。北村大臣は「ただ今、渡辺審議官がお答えした通りです」などと不甲斐ない答弁をする一幕もあった。
立憲民主党・黒岩宇洋議員の質問に対しては棚橋委員長がいきなり答弁者に渡辺審議官を指名。野党席から抗議が相次いだ。その後の質問にも北村大臣による官僚用意の答弁書の棒読み状況が続いた。
また北村大臣は「文書管理者」と答えるべきところを「文書管理課」と述べ、「文書管理課とは何を意味するのか」と追求されるお粗末さ。黒岩議員から「基礎的なことを理解いただけないと本質的な話はしづらい」と釘を刺された。
黒岩議員のこの日の質問で、推薦者名簿が招待者の重複を避けるため『業務上必要な文書』であることが浮き彫りになった。黒岩議員は「総理の推薦者名簿が1年未満で捨てられたのは公文書管理法違反じゃないのか」と指摘。また質疑を終えるにあたり「公文書管理という重要な役を北村大臣が担えるのか」と疑問と強い懸念を示した。(編集担当:森高龍二)