EV向けエネルギーマネジメントサービス「e:PROGRESS」、本年中に欧州で開始

2020年03月08日 10:09

Honda e and Energy Management Images

ホンダが開発したEV用充電器「Honda Power Charger」とホンダのコンパクトEV「Honda e」

 ホンダの欧州事業体で英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが、再生可能エネルギーの活用と充電コスト低減を両立するEV向けエネルギーマネジメントサービス「e:PROGRESS(イー プログレス)」を2020年中に開始すると発表した。これは欧州で自動車メーカー初となる事業だ。

 e:PROGRESSは電力需要が少なく、最も電力コストの安い時間帯にEVを充電することで、電力需要を平準化し、再生可能エネルギー由来の電力使用拡大に貢献する、EV向けエネルギーマネジメントサービスだという。

 欧州初の自動車メーカーによるエネルギーマネジメントサービスであり、2020年中に英国で提供を開始し、順次ドイツや欧州各国に展開する予定だ。

 e:PROGRESSはスマート充電、リソースアグリゲーションを専門とするMoixa(モイクサ)社、電力会社のVattenfall(バッテンフォール)社と共同で提供する事業。e:PROGRESS契約者は、スマートフォンのアプリケーションに必要な充電量を入力し、EVを「Honda Power Charger(パワーチャージャー)」など自宅の充電器につなぐだけで、Moixa社の「GridShare(グリッドシェア)」システムを通じ、Vattenfall社が提供する変動型電気料金を活用して、最も電力コストの安い時間帯に自動的に充電が行なう。

 なおHonda Power Chargerはホンダが開発したEV用充電器であり、e:PROGRESSサービス開始に先立ち、小型EV「Honda e」のデリバリー開始と同時に、2020年初夏に欧州で発売する充電システムだ。

 ホンダはカーボンフリー社会の実現に向けて、エネルギーマネジメントソリューションに取り組んでおり、V2G(Vehicle to Grid)の実証実験を2020年1月より英国・ロンドンで開始していた。

 ロンドン・イズリントン特別区のタウンホールに電力系統との双方向での充電・給電が可能なホンダとEVTEC(イーブイテック)社が共同開発した双方向充電器「sospeso & charge(ソスペソ アンド チャージ)」を複数台設置し、公用車(EV)への充電、EVから建物への給電、さらに電力系統への調整力提供まで含めたエネルギーマネジメントの技術実証を行なっている。

 最も電力需要が少ない時間帯にEVを充電し、電力需要が高まる時間帯にEVに充電した電力を建物や電力系統へ供給することで、電力需要の平準化と、再生可能エネルギー由来の電力使用拡大を目指している。(編集担当:吉田恒)