謝罪で済まない、森法相に辞任求める 安住氏

2020年03月15日 08:35

 立憲民主党の安住淳国対委員長は12日、森まさこ法務大臣に辞任を求める考えを改めて示した。森法務大臣が「東日本大震災の際、福島県の検察官が、いわき市民が避難していない中で最初に逃げた。その時、身柄拘束していた10数人を理由なく釈放した」と国会で事実と異なる答弁を行い、その後、発言を撤回、謝罪した。

しかし、事実の基づかない答弁をするなどから謝罪で済む話ではないとし、「森法務大臣の発言の真意をめぐって衆院法務委員会、参院予算委員会でただすとともに、引き続き、辞任を求めていく」と党代議士会で語った。

 森大臣の発言に対し国会で質問した山尾志桜里衆院議員は「私自身としては法務大臣として(森氏が)今後、法務行政を引っ張っていくことは不可能と思った」と法相として職務続行は難しいとの受け止めを示した。

 また衆参の野党は「お詫びで済まない。政治責任をきちっととるべき」との考えで認識を共有している。

 森法務大臣の発言は東京高検検事長の定年延長問題をめぐり、法解釈の変更を行った背景について「どのような社会情勢の変化があったのか」との小西洋之参院議員の9日の参院予算委員会での質問に答えたものだった。しかし、森大臣の示した「東日本大震災の際、福島県の検察官が、いわき市民が避難していない中で最初に逃げた。その時、身柄拘束していた10数人を理由なく釈放した」との答弁は事実とは異なっていた。(編集担当:森高龍二)