法相の検察庁法改正姿勢に「反省ない」と志位氏

2020年05月21日 06:19

 日本共産党の志位和夫委員長は森まさこ法務大臣が19日の閣議後の記者会見で、内閣の判断で検察幹部の定年延長が決められるようにする条項を含めた現行の改正案での成立を目指す姿勢を崩していないことに「何の反省もないのか。この間の首相、法相自身の言動と答弁を通じて、多くの国民は、すでにこの法案の恐るべき危険『三権分立と法治主義を壊す危険』を見抜いている」と強く非難。

 そのうえで「時がたてば忘れると考えているなら、あまりに国民を舐めた話です」と法曹関係者はじめ元検事総長を含む検察OBらからも強い反対の意見が出ている政府判断で検察幹部の定年延長が決められるとする問題部分の削除を行うよう改めて求めている。

 森大臣は「内閣が恣意的に運用するのではないかという疑念を解消できるよう具体的な基準をなるべき早く示したい」などとし、検察への政治介入につながる危険や検察が政府に忖度する危険が生まれる事の危惧から多くの国民が改正に抗議の声をあげていることに正面から向き合った「問題部分の削除」に応じる姿勢を見せていない。(編集担当:森高龍二)