日本共産党の志位和夫委員長は19日、安倍晋三総理がネット番組で「東京高検検事長の黒川弘務氏の定年延長は法務省の提案」と発言していることに「15日の桜井よし子氏とのネット番組で突然言い出したことだ。到底信じられない話だが、そういう『事実』があるというなら、国会で説明してもらわねばならない」と総理に国会での説明をするよう求めた。
前文部科学事務次官の前川喜平氏は検察庁法改正案の今国会成立の見送りについて「民意の勝利」としたうえで「次の焦点は、アベ政権が8月7日までに、黒川弘務氏の東京高検検事長の定年を、再び国家公務員法を『適用』して、再延長するかどうかだ」とツイッター発信するとともに「アベ政権が再延長を諦めるなら、検察庁法改正案の廃案の可能性も出てくる。林真琴検事総長の可能性も出てくる」と記した。
林氏は名古屋高検検事長で、東京地検特捜部検事時代にリクルート事件や第一勧銀総会屋利益供与事件の捜査にあたった人物。
前川氏はツイッターで「そろそろ立憲野党4党で『シャドウキャビネット』(影の内閣)を作ったらいいと思うのだが」と政権交代を睨んだ動きを形にすべきではないか、と期待も書き込んでいる。(編集担当:森高龍二)