敵基地攻撃力は有害極まりない、日本が火の海に

2020年06月26日 06:19

 日本共産党の志位和夫委員長は25日の記者会見で、政府が敵基地攻撃能力の保有も視野に安全保障戦略を検討しようとしていることに、敵基地攻撃力は憲法、国連憲章に反するばかりでなく、反撃を受け「日本を火の海にする。有害極まりない議論」と強く問題を投げた。

 志位委員長は「敵基地攻撃の議論が政府与党で起こっているが、とんでもないことだ」と非難。「専守防衛に反し、憲法上許されない」としたうえで「何よりも先制攻撃になるので国際法違反にもなる」と指摘。

 志位委員長は例示して「北朝鮮に兆候があるからと攻撃しても一瞬にして壊すことは不可能で、反撃を受け、日本は火の海になる」と述べた。「中国を相手にしては、ますますもって不可能」と述べ、「結局、日本を火の海にしてしまう。まったく有害なものだ」と強く反対した。

 紛争史研究家の山崎雅弘氏はツイッターで「(2018年2月15日発信で)『自国が先制攻撃で第一撃を相手に行えば、国土が戦場になることを避けられる』という安倍晋三氏の言葉が事実かウソかは、真珠湾攻撃とそれに続く4年間の歴史を知っていれば即答できるが、そんな基本的な歴史認識すら持たない人間が、今の日本国首相で、自衛隊の最高指揮官」とつぶやいている。政府与党の動きを注視する必要がある。(編集担当:森高龍二)