日本共産党の志位和夫委員長は、都立253校の卒業式で飛沫懸念がある中、「君が代」が斉唱されていたことが都教育委員会への取材で分かったとする東京新聞の報道を受け「飛沫懸念で、校歌やめても『君が代』は斉唱 卒業式に都教委が指示。感染対策よりも『君が代』斉唱を優先させるとは、何という反教育的な愚行だろうか」と都教委の姿勢と学校現場の判断力の欠如に強い警鐘を鳴らした。
253校は3月に卒業式を実施した都立の中学、高校、特別支援学校など。3月2日には新型コロナウイルス感染症拡大防止のため全国一斉休校が政府から要請され、実施された。
こうした中での卒業式だったため、感染防止に校歌合唱はもちろん、1人1人の卒業生の名前を呼ぶことも自粛する学校があったなか都教委は「国家斉唱を行うという方針に変更はない」と学校に指示。ここまで「君が代」斉唱にこだわる都教委の姿勢に対し批判と疑問視の声が出ている。安倍内閣発足後、卒業式・入学式での国旗掲揚、君が代斉唱が強力に推し進められていることも背景にある。(編集担当:森高龍二)