自然の中に家族でGoTo。若者世代の約半数が3密避けたプチ旅行を計画

2020年08月10日 09:17

いちごおり

三密を避けるなど、感染対策を充分に行ったうえでならば、むしろ積極的にGoToトラベルキャンペーンを利用して地域経済に貢献すべきだという意見もある

 今年は沖縄を除いて、大幅に梅雨明けが遅れた。奄美地方では7月20日に梅雨明け宣言が出されたが、平年よりも21日程遅い梅雨明けとなり、最長記録を更新した。では、梅雨時期が延びた分、暑い夏が短いのかといえば、どうやらそうでもないらしい。梅雨が明けると今度は一転して猛暑日になりそうだという。今年は何かと厳しい夏になりそうだ。

 そんな中、政府主導のGoToキャンペーンが開始されたが、世間の反応はどうなのだろう。

 ポート株式会社〈7047〉が20代~30代の働いている男女200人を対象に実施した、今年の夏休みの旅費などに関するアンケート調査によると、およそ18.0%の人が GoToトラベルキャンペーンを「積極的に活用したい」と答えており、38.0%の人が「可能であれば活用したい」と回答していることが分かった。ただ、予算については、去年より減ったと答えた人は48.5%、変化なしが44.5%、増えた人は7.0%に留まっている。また、51.1%が「家族」と旅行に行くと回答しており、移動手段の47.1%が「自家用車」となっている。

 これらの結果を総合してみると、GoToトラベルキャンペーンを利用して家族旅行を計画している人は約半数近くいるものの、コロナの状況次第のところもあり、予算は控えつつ、移動もなるべく他者との接触を避けて自家用車でと考えているというところだろうか。

 新型コロナの感染拡大も続く中、旅行になんて言っている場合じゃないという声もある一方、三密を避けるなど、感染対策を充分に行ったうえでならば、むしろ積極的にGoToトラベルキャンペーンを利用して地域経済に貢献すべきだという意見もある。自家用車でも、個人の手配ではなく旅行社のパックを利用すれば高速料金などがキャンペーンの対象となるので、上手く利用するのもいいだろう。

 例えば、7月の4連休初日となった23日には、三重県の伊勢神宮が多くの参拝客で賑わったという。例年の人出には及ばないものの、コロナで疲弊していた観光スポット「おはらい町」も、久し振りに活気を見せていたという。

 また、鳥取県鳥取市の山王渓谷キャンプ場たんぽり荘では、一風変わったキャンプ体験が楽しめる。 鳥取といえば砂丘が有名だが、実はこの地方は日本有数の美しい星空が見られることでも知られているのだ。そして、この静かな山間部にあるキャンプ場のウリはツリーテント。木々の幹にロープを張って、その上にゆらゆら浮かぶハンモックのテント版だ。清流で釣りや川遊びを楽しんだり、付近には滝もあるので散策も楽しい。家族で自然を満喫するにはもってこいの場所だ。

 岡山県苫田郡にある、株式会社山田養蜂場の体験型農園「山田みつばち農園」もおすすめだ。抗ウイルス効果が高く、感染症の予防効果も期待されていること、さらには美容にも良いことから、今、蜂蜜が密かなブームとなっているが、そんな山田養蜂場の農園併設のカフェで人気のメニューは、なんと「かき氷」。昨夏に販売を開始してから人気の、冷凍イチゴのかき氷「いちごおり」は、同園で栽培した化学農薬不使用のイチゴ「紅ほっぺ」「おいCベリー」「かおりの」の3種類、合計6~9個を贅沢に使用したもので、ふわふわな食感と、練乳とともに同社人気No.1蜂蜜のルーマニア産アカシア蜂蜜がトッピングされており、イチゴの酸味とマッチしている。わざわざ遠方から「これを食べに来た」と、いちごおり目当てのリピーターも多いという。家族で農園体験をした後、冷たいかき氷で大満足できそうだ。

 新型コロナの感染拡大は確かに怖い。しかし、すでにもう半年以上、ピリピリとした生活が続いている。しかも、都市部を中心に再び感染が拡大している状況で、不安は収まるどころか益々大きくなっている。GoToキャンペーンの政治的な是非はさておき、自分や家族の心身の健康のためにも、外に出かけ、自然とふれあい、楽しむことも必要なのではないだろうか。(編集担当:今井慎太郎)