座礁事故 政府は油除去に一層の協力を 福山氏

2020年08月23日 08:09

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は19日の記者会見でインド洋のモーリシャス沖で岡山県の長鋪(ながしき)汽船が所有し、三井商船が運航の貨物船が座礁し、1000トンに及ぶ大量の重油を流出させた問題に「非常に懸念している」と語った。

 そのうえで福山幹事長は「モーリシャスの皆さんには大変なご苦労をおかけしている。政府は第1次派遣隊を派遣しているが、より大きな形でモーリシャス政府に対し、日本政府として協力、支援を強く求めたい」と要請した。

 福山幹事長は「賠償責任は一義的には船主が負うと理解しているが、(日本政府は)油の除去に科学的な知見を集め協力するよう、早急な対応を頂きたい」と語った。

 長鋪汽船は19日、HPで「モーリシャス警察より本船船長と1等航海士を、安全航行を危険にさらした罪の嫌疑で逮捕したとの報告を受けました。当社としましては、引き続き乗組員およびその家族を支援しながら、今後の司法の判断を待つ所存です。この度の座礁事故、油流出でモーリシャスの皆様をはじめ、関係各位に多大なご迷惑をおかけしており、あらためて陳謝いたします。引き続き、流出した油の回収と、環境へのダメージの最小化にむけ、取り組んでいきます」と事故後、7報目となる発表を行った。(編集担当:森高龍二)