「スマホを枕元に置いて寝る」。スマホ依存、20代女性の3割超。全体でも2割近く

2020年08月26日 06:06

画・「スマホを枕元に置いて寝る」。スマホ依存、20代女性の3割超。全体でも2割近く。

MMD研究所が「2020年スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」

 電車などの公共交通機関やカフェ、レストランなど公共の場所で人々の多数がスマホを操作しているようなイメージはないだろうか。中には歩きながらスマホを操作しているいわゆる歩きスマホをしている者も少なくない。歩きスマホは思わぬ事故にもつながり極めて危険だ。

 メンタルヘルスの分野では既に「スマホ依存症」という用語も存在する。東邦大学医療センター大森病院のホームページによれば、スマホ依存とは、「スマートフォンの使用を続けることで昼夜逆転する、成績が著しく下がるなど様々な問題が起きているにも関わらず、使用がやめられず、スマートフォンが使用できない状況が続くと、イライラし落ち着かなくなるなど精神的に依存してしまう状態」のことを言うのだそうだ。

 このスマホ依存の現状に関して、マーケティングコンサルタント業のMMD研究所が「2020年スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」の結果レポートを19日に公表している。

 レポートによれば、スマートフォンを所有する15~69歳の男女560人を対象にスマホ依存について聞いた結果、「かなり依存している」と回答した者の割合は17.3%、「やや依存している」が52.5%で、合計すると69.8%と7割の者が自分のスマホ依存を自覚しているようだ。男女別・世代別にみると、「かなり依存している」は女性20代が34.0%と最も多く、次いで女性10代の31.9%と若い女性にスマホ依存が多いようだ。逆に「依存していない」は女性60代の45.7%が最も多くなっている。

 スマホ依存の内容について複数回答で聞いた結果では、「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」が60.4%で最も多く、次いで「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」が59.3%、「情報収集源のほとんどがスマホ」44.8%の順となっている。

 「歩きスマホ」について聞いた結果では、「危ないと思う」と答えた者は67.5%、「やや危ないと思う」が26.1%で、合わせて93.6%とほとんどの者が危ないと自覚している。「歩きスマホをすることがあるか」との問いには、「日常的にしている」が4.1%、「時々している」25.5%、合わせて29.6%、3割となった。年代別に見ると、20代が83.0%で最も多く、次いで10代が77.8%、30代が75.6%となっている。

 悪いと自覚しながら止められないのであるから、まさに「依存症」と言えよう。(編集担当:久保田雄城)