イージス代替は来年度予算に間に合うよう 防相

2020年09月06日 08:55

 河野太郎防衛大臣はミサイル防衛の為に計画していた陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」計画がとん挫した理由について4日の記者会見で、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中で配備を急ぐ必要があると考え、配備予定の秋田、山口に対し「慎重さ、誠実さを欠く対応だったと言わざるを得ない」と述べた。

 また、「防衛省内の対応が不十分だった」とし「当初から、もう少し、しっかりとした態勢でこの配備に臨むべきだった」と省内での意思疎通、情報共有、伝達などを含め、仕事の進め方を風通しのいいものにしていく必要があるとした。

 また河野防衛大臣は「イージス・アショアが迎撃を行うという状況は、わが国に対してミサイル、場合によっては核ミサイルが発射されている局面状況なので、こうした局面状況で迎撃ミサイルが発射されるということを説明し、理解をいただきながら、当初から周辺の住民の皆さんを含め説明することを検討すべきだった」と対応のまずさを述べた。そして秋田、山口へ迷惑をかけたと陳謝した。河野大臣は「風通しのいい防衛省にしていきたい」と述べた。またイージス・アショア代替案では来年度予算に間に合うよう検討を進めていきたい考えを示した。(編集担当:森高龍二)