海自、リムパック参加で米海軍と信頼関係強化へ

2020年07月16日 06:18

 河野太郎防衛大臣は14日の記者会見で海上自衛隊が8月17日から31日まで、米国海軍が主催しハワイで行う多国間共同訓練(リムパック2020=環太平洋海軍合同演習)に参加する、と発表した。

 河野大臣によると、リムパックは2年に1度行われ、自衛隊は1980年から参加しているという。海上自衛隊の参加は今回で21回目となる。

 河野大臣は「今回は海上自衛隊から(ヘリコプター搭載の)護衛艦『いせ』、海上自衛隊イージス艦『あしがら』が参加し、対水上戦、対潜水艦戦、対空戦等、各種の戦術訓練を行う。一方、新型コロナウイルス感染症の状況に鑑み、今回は上陸せず、洋上のみで訓練に参加することになる」と述べた。河野大臣は「訓練を通じて、アメリカをはじめ参加国と信頼関係を強化する」狙いを強調。

 河野大臣はこの日の会見で、種子島から約10キロ離れた位置にある鹿児島県「馬毛島」への基地創設に関し「地元に対して、その必要性、そうしたことをまずしっかり御説明していきたい」と述べた。馬毛島への基地建設については米軍艦載機の離着陸訓練候補地として考えられている。(編集担当:森高龍二)