野党共闘の姿勢が鮮明に出た衆参での総理指名

2020年09月17日 06:07

 臨時国会が16日召集され、第99代総理大臣指名選挙で衆議院、参議院ともに過半数を超えて支持を得た自民党総裁の菅義偉衆院議員が選出された。

 一方、衆参ともに立憲民主党・枝野幸男代表への野党共闘姿勢が鮮明に示される結果になった。日本共産党を含む野党連携共闘の意義は大きい、との見方もある。

 投票結果は、衆議院では自民党の菅氏が314票、立憲民主党の枝野氏が党の107票に27票上積みの134票、日本維新の会共同代表の片山虎之助氏に11票、希望の党の中山成彬代表に2票、自民党の小泉進次郎氏に1票が入った。

 参議院では菅氏が142票、枝野氏が党の43票に35票上積みの78票、片山氏に16票、国民民主党新緑風会所属の伊藤孝恵氏に1票、白票が3票だった。

 日本共産党の志位和夫委員長は15日ツイッターで「枝野代表が新任あいさつにこられ『菅政権を倒し、政権交代を実現させるために連携していきたい』と表明、首相指名選挙での協力要請がありました。私は『共闘の一層の発展を願い、自公政権に代わる野党連合政権をつくっていくわが党の意思表示として枝野代表に投票します』と表明しました」と答えたことを発信。立憲民主、国民民主、社民、共産などの連携が枝野氏の票数に反映されていた。(編集担当:森高龍二)