国会議員149人で15日、スタートする「立憲民主党」の初代代表に選ばれた枝野幸男衆院議員は10日、記者会見に臨み、目指す社会について「自助や過度な自己責任(を求める社会)ではなく『支え合う社会』をつくっていく」と自民総裁選挙で最有力視される菅義偉官房長官が「自助・共助・公助と絆」と「自助」努力を冒頭に掲げる姿勢に対峙し『支え合う社会をめざす』と冒頭にあげた。
また他の政党やグループとの関係について「これまで通り、連携を呼び掛けていきたい」と野党が連携し、自公政権に代わる政権実現へ意欲を示した。
党人事については「(今代表に選ばれたばかりなので)まったく白紙だが、16日に臨時国会召集なので、15日の結党大会までには決められるところは決めたいと思っている」と述べた。
記者団が衆議院議員106人はワンチャンスで政権が取れる距離感である旨を提起し、考えを問うと、枝野代表は「最大野党の役割は総選挙で政権選択肢になることと行政監視だ。次の総選挙で国民に政権として選んで頂くべく最大限の努力をする」と政権を任されるよう最大限努力する旨、明言した。
枝野代表は「官房長官を経験させていただいたことは、総理をめざすうえで、大変得難い経験をさせていただいたと思っている」と述べ「その経験をどう生かせばよいのか9年、準備する時間があった」と述べた。
政策では記者団の問いに答え、「戸別所得補償制度」をベースに農業振興策に位置付け実施していく考えを示した。地方での農業振興と自給率向上策に重要な施策との認識だ。枝野代表は「これを実現しなければ後継者が出てこない」も述べた。また「自民党の農業政策はもうかるところを伸ばすというものだが、それはごく一部に限られる」として、課題を呈した。(編集担当:森高龍二)