立憲民主党の枝野幸男代表は7日、衆院内閣委員会の閉会中審査後、記者団の質問に応じ、日本学術会議の推薦候補のうち6人に対して菅義偉総理が会員任命を拒否していることに、改めて「違法状態」と指摘したうえで「6名が速やかに選任をされることで、1日も早く違法状態を解消すべきだ」と答えた。
枝野氏は政府が答弁で憲法を持ち出し、任命拒否の根拠にしていることから「憲法の規定は、中曽根康弘総理が答弁していた時代にも存在していた規定で、(今と)一緒なのだから。その時の説明の仕方と変わっているというのであるなら、根拠にそもそもなっていない。なり得ないものを根拠にしている」と指摘した。
また、政府・与党内から日本学術会議の在り方自体に論点を移しているような動きがあるが、との記者団の質問に「どこかのツイッターにどなたか呟いていたが、『信号無視して捕まった人が、こんなところに信号機が建つのがおかしい』という言い訳をしているようなものだ。まったく論外。まずルールに基づいてちゃんとやれ、というのが大前提」と論点そらしをけん制した。(編集担当:森高龍二)