総理『総合的、俯瞰的』何の説明にもなってない

2020年10月08日 06:22

 立憲民主党の枝野幸男代表は党執行役員会でのあいさつで「日本学術会議のメンバー選定について、どう説明がつくのか、まったく理解不能だ」と政府対応を問題視した。

 枝野代表は「なぜ日本学術会議から推薦された6人が任命から外されたのか「意味不明の状態」とも指摘し「昨日、菅総理がいろいろおっしゃったようだが、『総合的』とか『俯瞰的』とか、まったく何の説明にもなっていない」と非難した。

 そのうえで「外された6人はもとよりですが、恣意的な運用というような状況については間違いなく委縮効果をもたらすといった状況になっている」と今回の措置の害がすでに出てきているとの認識を示し「任命しなかったことが正しいというなら、わかるように具体的に説明していただかなければいけない」と説明が必要だと求めた。また、国会で厳しい姿勢で臨んでいく考えを語った。

 菅総理は「日本学術会議については省庁再編の際に、必要性を含め、あり方について相当議論が行われ、総合的、俯瞰的活動を求めることにした。総合的、俯瞰的活動を確保する観点から(今回の)人事判断をした」などと語っていた。

福山哲郎幹事長は「総合的、俯瞰的ということでは、なぜ、6人が対象になったのか見えない。今回の意思決定に関する行政文書は、すべて公開してもらいたい」と政府は経緯について資料を公表すべきだとした。国民も多くが公表を求めている。(編集担当:森高龍二)