Sedan of TOYOTA「クラウン」、内外装の質感向上と安全機能進化を図る改良発表

2020年11月06日 06:57

Toyota Clown RS_Advance

上級セダン「クラウン」に改良を加え、安全性能に磨きをかけた。写真は2.5リッターハイブリッド仕様の「RS Advance」

 トヨタは同社の上級セダン「クラウン」を一部改良し、内外装の質感を向上、同時に安全・安心機能を進化させて販売を開始したと発表した。ラインアップは幅広く、新型の価格は489万9000円から739万3000円となる。

 改良の概要は以下のとおり。まず内装で、スポーティグレードの「RSアドバンス」「RSアドバンス フォー」とラグジュアリーグレード「G」「Gフォー」へ本革シートの採用を拡大。内蔵機能面では、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用のT-コネクトSDナビゲーションシステムを搭載した。

 エクステリアでは「RSアドバンス」「RSアドバンスフォー」専用のスパッタリング塗装18インチアルミホイールなどホイールラインアップを充実させた。また、新規開発色プレシャスホワイトパール、プレシャスメタルに加えエモーショナルレッドIIの3色をボディカラーに加えた。

 今回の改良の大きなポイントは、先進機能を付与し機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を採用したことだ。

 これは体調急変などドライバーの無操作状態が続いた場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車し、早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」を装備した。加えて、「全車速追従機能付レーダークルーズコントロール・システム」に、AI技術を使って前方カーブの“R”を推定することで、ステアリングの切り始めに速度抑制を開始する「カーブ速度抑制機能」をトヨタ車初採用した。

 歩行者検知(昼夜)および自転車運転者検知(昼)を行い、衝突回避または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」も進化させている。自車・交差点右折時における対向直進車、右左折時の対向方向から横断してきた歩行者も検知可能としたことに加え、低速時にも自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する「低速時加速抑制機能」を追加した。同時に緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする「緊急時操舵回避支援機能」を追加となった。

 障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏み間違いを検知して加速を抑制する「プラスサポート」を販売店オプションで設定した。(編集担当:吉田恒)