総理が弁慶、杉田官房副長官が義経の本末転倒

2020年11月11日 06:08

 日本学術会議の会員推薦に対する総理の任命拒否問題。立憲民主党の安住淳国対委員長は9日、自民党の森山裕国対委員長に対して、菅義偉総理が出席しての衆参での予算委員会開催による集中審議と6人の任命拒否に深くかかわった杉田和博官房副長官(内閣人事局長)の国会招致を要請。森山氏からは10日午前10時に対応について連絡いただけることになっている、と会談後、記者団に語った。

 安住氏は「内閣人事局長は国会で説明する義務もある」とし「杉田氏は官房副長官であり、他の官僚と同じ。参考人として国会に出てこなきゃいけない。それを菅総理がかばって守るというのは『総理が弁慶』をやって『杉田氏が義経』をやるという、本末転倒な話。そのことを森山氏に申し上げた」と語った。

 また、安住氏は「共同通信などで流れているニュースを見ると、杉田副長官は総理に対して、6人は扇動的・中心的に、これからも政府の法案に反対していく可能性が高いと、そんなことで外すということを言ったことに総理が了承したということだが、そうであればなおのこと、しっかり話を聞かせてもらいたい」と説明を聞く必要があるし、説明を国民にする責任がある旨を強調した。(編集担当:森高龍二)