「調整」は「政治介入そのもの」小池氏総理追及

2020年11月08日 07:58

 菅義偉総理が5日の参院予算委員会で日本学術会議の会員推薦に基づく会員任命をめぐり、日本学術会議と内閣府の間で推薦名簿提出前に「一定の調整があった」と政治介入に余地を示す答弁をしたことを受け、6日の参院予算委員会で日本共産党の小池晃書記局長が政治介入を指摘した。

 小池氏は「調整というのは、意見をそれぞれ言い合いましたということではないでしょ。調整した結果、何らかのことがあるから、調整と言ったわけでしょ。今回は調整がなかったから任命しなかった、と言っているわけでしょ。調整と言うのは名簿を変更するという行為が調整と言うことになるんじゃないか」と追及。

 菅総理は「調整というのは任命にあたっての考え方をすり合わせるということで、会議の職務の独立性を侵害することになるとは考えていない」などとここでも矛盾する答弁。質疑のやり取りからは、考え方のすり合わせそのものが日本学術会議法の趣旨に照らして、政治介入になる可能性が高い。

 小池氏は「政府が選考や推薦に実質的にかかわるなど、学術会議法に照らして断じて認められない。政治介入そのものだ」とし、経緯の詳細を明らかにするよう求めた。野党は改めて、予算委員会での集中審議と6人排除に強くかかわった杉田和博官房副長官(内閣人事局長)を国会招致することを改めて求めていく。

 日本共産党の山添参院議員はツイッターで「小池晃さんのイエスかノーかの問いに正面から答えようとしない菅首相。後ろから何度もメモをもらう様子に『答弁は公助なの?』『まず自分で答弁してみないと!』と声が飛ぶ。ところがメモも答えになっていない。委員長席での理事の協議で、自民党理事は質問を正確に把握し、首相に伝えていたのだが」と首相の答弁能力にも疑問符をつけた。(編集担当:森高龍二)